設立趣意
Introduction
21世紀を迎え、我が国では少子化問題や長期化する経済不況等に起因して社会・経済構造の再構築が迫られ、これまでの仕組みが根本からの見直しを余儀なくされています。学校や学生を取り巻く環境も例外でなく、18歳人口の減少によって、大学は全入・大衆化が急速に進み、様々なレベルや目的を有する学生が増加し、それらの要望に対して幅広く応えなければなりません。
最近の四年制大学学長を対象とした調査では、学生の学力や大学のレベル低下が深刻な課題と認識され、更にコミュニケーション能力の低い学生の多いことが指摘され、責任感の希薄さ、仲間づくりの不器用さ、知的好奇心の不足等、学生への不安が窺えました。
また、多くの大学関係者や高等学校の教育現場、民間の有識者からも、学生の無気力さ、躾教育にはじまる社会常識・モラルの欠如、社会適応能力の貧弱さ等、学生生活を危惧する意見が集積され、日々その危機感は強まってきています。しかし、これらの課題は、教育機関にその責任を押しつけるのではなく、社会全体が取り組むべき問題であります。
このような状況に鑑み、一般財団法人学生サポートセンターを設立し、これらの学生を指導する必要があるとの思いに至りました。
よって、学校教育の場以外において、教育機関とは異なった角度からの補完教育により、我が国の次世代を担うに相応しい学生としての成長を期待し、広く社会の要請に応えたいと考えます。
当法人は、学生の生活全般に関わる各種の事業活動を通じて、心や人間性の充実した学生生活の実現を推進し、以て、我が国の高等教育の振興と充実に寄与することを目的として社会貢献を果たしたいと考えるものであります。
一般財団法人学生サポートセンター
理事長 植村 仁